6歳の長男のワガママを叱ろうと思ったら、4歳の長女が女神様のように優しく長男をなだめていて、パパも落ち着いてと諭されてしまったノグチユキナリです。
さて、今日は撮影中のママとこどものコミュニケーション、そして言葉かけについてお話して行こうと思います。

ママとこどもの間でどんなコミュニケーションをとったら良いのか
以前「こどもが早く撮影に慣れるには」という記事を投稿しました。
その中で、
どんなに泣いたり、どんなにぐずっていても撮影スタートと同時にパッとセットにお子様を置く。そしてすぐ撮影してすぐに終わらせる
という話をしています。
なぜこの撮影スタイルだと早く慣れる可能性が高いのか。
ベイビーズアートフォトスタジオでは「泣き顔から始まる成長過程」を楽しんでもらっています。
どんなお子様でも最初の撮影会は不安になるもの。
泣き顔やぐずり顔・無表情からスタートし、定期的に写真を残すことで成長記録を楽しむことができます。
最初の泣き顔から徐々に笑顔になって写真が撮れるようになる流れを見れるのってとても素敵ですよね。
それでもママにとっては少しでも早く笑顔を見たいのが本音だと思います。そこで重要になってくるのは
我慢を教えること
と
我慢を達成した後の言葉かけ
です。
我慢の理由
ここで「撮影会に来て、なぜこどもに我慢させなきゃいけないの?」と思われるママもいることでしょう。
仰るとおりです 笑
撮影会に来てわざわざすることではないですよね。
撮影会でなくとも普段の子育て中にいくらでも我慢を強いてしまう瞬間はあります。お着替えやお風呂など、こどもが何かを嫌がるタイミングってよくありますよね。
ウチの子もお風呂で顔を洗うのをとても嫌がります 笑
では、なぜこのタイミングで言葉にしたか。それは
こどもに我慢を強いることは決して悪いことだらけじゃない。なのでそこに対してストレスを溜めなくて良いんですよ!ママ。
と、言いたかったからです。
普段の生活でもストレスを溜めることは多々あると思います。
それでも撮影会に来てこどもが泣いたり、ぐずったりしているとママも特にがっかりしちゃいますよね。(むしろそれだけ気合を入れて参加してくれてありがとうございます)
それでも気を落とさないでください。
これも立派に成長している証です。
こどもはママの気分や感情を感覚的に受け取りますので、ママのストレスを感じ取って余計に機嫌が悪くなることが多いです。
こどもはママだけでなく、僕(カメラマン)の気分や感情も察知します。5年前の撮影会スタート直後は、試行錯誤で上手くいかないことも多々あり、落ち込んだりイライラする時がありました。するといつも笑顔をみせてくれる子の機嫌が露骨に悪くなったりしました。(これに気付いて、改善するのは大変でした 笑。この話は今度詳しく。)
それほどこどものセンサーって敏感なんですよね。なので一番近くのママの感情もこどもって良く感じとってしまうものなんです。

我慢を強いるのではなく、我慢を教えると考える
そもそも我慢を教えて何が良いのか。それは…
こどもへの言葉かけは3歳までが重要!
なんてよく耳にしますよね。
ちょっと小難しい単語を出して恐縮ですが、これは脳内の大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)という人の感情や本能を司る部分が3歳までに成長の頂点をむかえるからだそうです。
大脳辺縁系が育っているこどもは感情や表情・伝え方が豊になると言われています。
「撮影セットに入りたくない」「写真を撮られたくない」と思っていることを実行することで、我慢を覚え「我慢してできた!」という達成感を味わいます。
すると大脳辺縁系は活性化するそうです。
つまり、「嫌と感じる行為」の少しの我慢がこどもの感情を豊にするキッカケを作ってくれるのです。
もちろん長い時間我慢させるのは逆にママにストレスを与えてしまいます。
最初はどんなに短い時間でも良いです
2秒でも1秒でも。
最大限褒めてあげる
そして撮影セットに入って出てきたら褒めてあげましょう。
頑張って達成したことをオーバー気味に褒めてあげる。
こことっても重要です。
我慢を教えたら
必ずセットで褒めてあげてください。
すると脳内のシナプスと呼ばれる神経結合などが発達して人格形成が豊になっていくそうです。
そしてそれを繰り返しながら少しずつセットに入っていられる時間を長くしてあげましょう。無理のない範囲で。
これが「泣いたり、ぐずったりしている時間を極力短くして、回数を多く重ねた方が早く撮影に慣れる可能性が高い」の理由だと思っています。

成長過程をママも一緒に体験する
このように
(1)泣くこども
(2)我慢を教えるママ
(3)頑張るこども
(4)こどもを褒めるママ
と、ママとこども間のコミュニケーション目的が明確になると、ただの写真撮影から
一緒に成長の過程を体験する撮影会
へと変貌を遂げます。写真を後々振り返ったときより鮮明でより思い出深い体験として思い返せることでしょう。
もちろん以前もお話ししましたが、これが必ずしも正解という訳ではございません。ママの子育てスタイルや生活習慣もあるのであくまで参考例として心に留めてもらえたら幸いです!
今月の撮影会もママたちのご来場楽しみにお待ちしてますね!
